ここみ堂だより 5月号

快眠のための新常識 ~ 良い睡眠のために ~

睡眠不足は免疫力を弱め、がんやメタボリック症候群・うつ病、ひいては認知症のリスクを上げることもわかってきました。

国民健康栄養調査では「寝つきが悪い」「中途覚醒する」など、睡眠に悩みを持つ人は5人に1人。

良い睡眠のためにできることからやってみましょう。

●リビングダイニングは薄暗くしよう!

日本の住宅は夜の居住空間が明るすぎます。明るい光は体内時計が遅れがちになり、

メラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンの分泌が抑制され、寝付きにくくなります。

●眠れないときは床からでる!

眠れないときは布団から出て読書したり、ホットミルクを飲んだり、リラックスして

眠くなってから床に戻りましょう。

●睡眠時間は6時間以上を目安に!

休日の寝だめは体内リズムが崩れるので2時間まで。それ以上寝ている人は慢性的な睡眠不足。

毎日30分早く寝るようにしましょう。

●16時以降のカフェインに注意!

覚醒作用のあるカフェインの効果が半減するのは2~8時間後。コーヒー・緑茶・

エナジードリンクなど、カフェインの多い飲み物を飲む時間を意識しましょう。

●入浴は就寝1~2時間前に!

40℃のお湯で10~15分ほどお湯に浸かると深部体温が0.5℃ほど上がり、

その後1~2時間後に深部体温が下がることで眠りやすくなります。

●寝る前のスマホは??

スマホやタブレットはナイトモードに。SNS・ゲーム・ショート動画・メールのチェックは脳を刺激して興奮状態になり、眠りにくくなります。

ここみ堂だより 5月号

~眠りの質を高めよう~

●眠りで大切なのは量より質

健康を維持するためには、十分な睡眠を確保する必要があります。まずはしっかり睡眠をとることが重要です。では1日の睡眠時間はどれくらいあれば良いでしょうか?

一般的に「理想的な睡眠時間は8時間」などといわれますが、適切な睡眠時間というのは人それぞれで、大切なのは時間ではなく「眠りの質」です。

質の高い眠りとは、朝目覚めたとき「ぐっすり眠った」という感覚が得られる眠りです。
とくに健診結果で血圧・血糖値・BMI・腹囲などが基準より高い場合は、

意識して睡眠をとるよう心がけましょう。

●質の高い眠りは規則正しい生活から

質の高い眠りを得るためには、規則正しい生活を心がけることが何よりも大切です。

私たちの体の中には生命活動を営むための「体内時計」があり、

朝になって光を浴びると体内時計がリセットされて、“1日24時間”のリズムに合わせてくれるようになっています。この体内時計のリズムに合わせて規則正しい生活をしていれば、夜になると自然と睡眠の準備が整って質の高い眠りが得られます。

また、夜型の生活が定着しているという人は、朝目覚める時間を決めて、目覚めたら朝日の光を浴びるようにして、体内時計をリセットしましょう

★快眠を誘う生活習慣のPOINT★

・1日3食の食事を規則正しくとる

・ 寝る時間と起きる時間を毎日一定にする

・朝、目覚めたら自然光を浴びる

・ 就寝3時間くらい前に適度な運動を習慣にする

・入浴は就寝2~3時間前に

・ 就寝前はカフェインを含む飲食物は控える

・就寝前はPC、タブレット端末、スマートフォンなどの画面を長時間見ない